人間の多様性が求められる昨今、「バイセクシャル」という言葉も認知度が高まり、広く知られるようになりつつありますよね。
ですが実際は、まだバイセクシャルという事をカミングアウトできずに、自分の殻に閉じこもってしまう人や生活しにくいと感じている人は意外に多いのです。
また、バイセクシャルをはじめ、ゲイやレズビアンなど、恋愛マイノリティと呼ばれる人々の違いを本当に理解している人はまだまだ少ないと言えるでしょう。
そこでこちらの記事では、バイセクシャルに焦点を当て、「バイ」とはどういった意味なのか、どういった特徴があるのか等について詳しくまとめました。
バイセクシャル診断も紹介していますので、「もしかして自分はバイセクシャルなのかな?」と気になっている人は、ぜひチェックしてみてください。
LGBTにおすすめのマッチングアプリ8選!同性愛OKの出会いアプリバイセクシャルとは?
まずは、バイセクシャルとはどういった意味で、どのような人のことを言うのか詳しく解説していきます。
昨今、日本でも注目度が高くなっているバイセクシャルに近い意味の言葉や、ゲイ、レズビアンとの違いについても一緒に説明していきますね。
バイセクシャルの意味
バイセクシャルは、「バイ(bi)」という言葉と「セクシャル(sexual)」という言葉が合わさってできた言葉で、両性愛者を意味する言葉。
男性も女性も両方の性を愛することができる人の事を指していて、「バイ」と短縮して用いられることもあります。
「バイ(bi)」とは「2つの、2個の」と言った意味があります。
※バイを使った言葉の例としては、「バイリンガル(二言語話者)」や「バイスクル(自転車)」が代表的。
「セクシャル(sexual)」は「性的な、性の、愛情性の」という意味があります。
バイセクシャルと近い意味を持つ言葉
人間同士が愛し合うパターンはいくつかの種類があり、それぞれ性的趣向によって細かく分類することができます。
ここでは、両性愛者であるバイセクシャルに近い意味を表す言葉をいくつか紹介しましょう。
- ヘテロセクシャル・・・異性愛者
- ホモセクシュアル・・・同性愛者
- パンセクシュアル・・・全性愛者
ゲイやホモ、レズビアンとバイセクシャルの違い
セクシャルマイノリティの人への理解が乏しい事から、バイセクシャルと他の性愛者との違いが曖昧だという人も少なくありません。
実は、それぞれ恋愛感情を抱く対象となる性別や趣向が異なり、恋愛の形もいろいろなパターンがあるのです。
- ゲイ・・・主に男性の同性愛者を表す言葉で、時に女性の同性愛者を含む意味合いでも使われます。
- ホモ・・・前述のように同性愛者を意味しますが、特に男性同士の同性愛者を表すことが多い言葉。しかし差別、嘲笑的ニュアンスが高く、取り扱いや使用には注意が必要な言葉です。
- レズビアン・・・女性の同性愛者を指す言葉です。
バイセクシャルの特徴とは?
では、バイセクシャルの人には、どのような特徴があるのでしょうか。
実はバイセクシャルを見分けるのは非常に難しく、一見しただけではほとんど見分けることができないと言われています。
また、人間関係が構築されても全く気が付かないというケースもあり、バイセクシャルを見抜くのは非常に困難だと言えるでしょう。
しかし、そんなバイセクシャルにもいくつかの特徴があります。
男女バイセクシャル共通の特徴
まずは、男性バイセクシャルにも女性バイセクシャルにも共通して見られる特徴をご覧いただきましょう。
外見的特徴
バイセクシャルは美意識が高いため、トレンドやオシャレ、美に非常に敏感。
そのため、常に流行を取り入れたファッションを身に纏っていたり、スレンダーや中肉中背、普通体型や細マッチョなど、体型にもかなり気を付けている人が多いでしょう。
男性のバイセクシャルでも、美意識の高さから、ムダ毛や肌ケアを徹底している人も多いと言えます。
筋肉フェチやマッチョ好き女性の婚活はマッスルコンがオススメ!性格的特徴
性格と一言で表現すると、優柔不断な側面もありつつも、好き嫌いは非常にはっきりとしています。
男女両方を愛せますので、恋愛対象もかなり広がるために迷ってしまうというシーンが多いせいもあるでしょう。
温厚で誰にでも損得勘定なしに平等に接することができ、勘違いされてしまうという事も多いのが特徴。
優しさから、なかなか断ることができなかったりしますが、自分の好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言うさっぱりとした側面もあります。
趣味の特徴
趣味趣向の好みもはっきりとしています。
得意バイセクシャルが好むのが、音楽や芸術などクリエイティブな趣味の要素。
また、趣味を満喫したり物事を深く考えたりするための、一人の時間を大切にするという傾向もあります。
音楽好きの婚活方法!趣味が音楽同士の出会い!街コン3選と攻略法態度の特徴
男性と女性、それぞれ何方と向き合う時も全く態度が変わらないという特徴があります。
どんな人にも平等に接し、媚びることをしません。
また、1人を大切にするため、他人に対して嫉妬したり執着したりすることも少なく、他人に対しては基本的に干渉しないというスタンスの人が多いでしょう。
人間関係の特徴
人間関係においては、ゲイやレズビアンなどLGBTの友人が当然多くいる人がほとんど。
また、同性にモテるという傾向も。
女性であれば、さばさばとしてさっぱりとした性格の持ち主であることが多いため、同性の女性から頼りにされることが多いからです。
男性であれば、女性的な可愛らしい側面があり、同性の男性がそれを目の当たりにすると守ってあげたいという庇護欲をくすぐられるからでしょう。
職業的特徴
美意識の高さ、芸術を好むという趣向から、美容関係やファッション、アート、クリエイティブ関係の職業に就く人が多いと言えます。
豊富な人生経験や恋愛経験を生かすことができますし、独自の感性を持ち合わせているため、男性バイも女性バイも芸術的才能にあふれている人が多い傾向に。
また、一般的な人とは違ったものの見方や独特な感じ方をするため、アイデアにユニークさも表現することができます。
美術館が好きな趣味の人との出会い【街コン3選】アート合コンの感想女性のバイセクシャルの特徴
続いて、女性のバイセクシャルに焦点を絞って、その特徴を紹介していきます。
女性バイセクシャルの場合、かなりわかりやすい特徴があるため、見た目や行動である程度バイセクシャルだとわかる人もいるでしょう。
ボーイッシュ
女性のバイセクシャルは、女性らしいふわっとしたスカートや、ひらひらした洋服を好みません。
スカートよりはパンツスタイルで、見た目はボーイッシュというのが大きな特徴です。
姉御肌やリーダシップ
性格も女性のようになよなよしていたり、ねちねちした部分はなく、さっぱりとしています。
そのため姉御肌として頼りにされることも多く、さまざまな場面でさばさばとしたリーダシップを発揮するという事も多いでしょう。
年上女性と結婚する姉さん女房の魅力!年上彼女のメリットデメリット!レディーファースト
女性であるにもかかわらず、同性の女性にレディーファーストをしているというのも大きな特徴です。
女性対してレディーファーストを行っている女性は、高い確率でバイセクシャルだと言えるでしょう。
体型や肌にとても気を使っている
スレンダーで細身の体を維持するとともに、肌ケアなどにおいても特に気をつけていて、美しい見た目を維持する努力を怠りません。
これは、女性特有の相手を束縛したいという欲求や、他のライバルに負けたくないという女の意地があるため。
例えば、男性と交際している時には、他の女に負けたくないと思っています。
逆に、同性である女性と交際している時には、女性であるにもかかわらず、男性に美しさや魅力で負ける事に我慢ができないから。
さらに、真のライバルとも言える、他の女性バイに恋人を取られるなど言語道断。
恋愛対象が広いという事は、それだけライバルになる存在も多いという事になります。
たくさんいるライバルに、自分の愛する人が目移りしないよう、常に自分の美しさを意識しているのです。
女子力とはどんな意味?女子力が高い人の特徴と上げるためのアップ方法自分に自信がある
上記のように、見た目や内面などに常日頃から意識して行動しているため、女性のバイセクシャルは自分に自信があるという人が多いと言えるでしょう。
他者に対する配慮や人間としての自立性、自分を律することができますので、内面的にも素晴らしい人。
また、外見や容姿についても、常に細心の注意を払い、自分の納得のいくまでストイックに追及していきます。
そのため内面、外見ともに人物としてはかなり魅力的な人間となる事ができ、それが自分の自信にもつながっているのです。
合コンや婚活、結婚というシステムに対する意識が低い
一般的に、女性の多くは男性との合コンや婚活、結婚をある程度の年齢になると意識し始めるもの。
しかし、そもそも男性も女性も愛せるバイセクシャルには、そういった異性同士にしか成立しない法律上のシステムに興味がある人が少ないと言えます。
結婚するための交際や、異性に出会うための合コンには全く興味を持っていません。
また、同性を好きになった場合、結婚という形を取れない事、さらに妊娠出産についても悩みを抱えてしまうことに。
このように、乗り越える事柄が非常に多いため、初めからそういった法的な制約や契約にはこだわっていない人が多いのです。
合コンの出会いで結婚できる?結婚する確率は?成功するための方法公開爪を短く切っている
女性のバイセクシャルに多いのが、爪を短く切っているという人。
これは、同性である女性との性交の際、長い爪がパートナーの体を傷つけてしまうから。
中には人差し指と中指だけの爪を短くしてあり、その他の爪は伸ばしているという人もいます。
普段は、付け爪などで指による爪の長さを隠しているというケースも少なくありません。
婚活で大切な爪のお手入れ方法!おすすめの婚活ネイルと注意点も紹介!男性の扱いが上手
男性の気持ちも理解できるため、男性の扱いや男性に対する対処が非常に上手な人も多いでしょう。
男性の扱いを上手にしているものの、全く恋愛感情がないというケースも珍しくありません。
男性からは女性らしく見られたいと思っている
女性のバイセクシャルには、男性からは女性としての扱いを受けたいと思っている人も。
女性同士の場合は、自分が優位に立ったりリーダシップを取りたいと思っているものの、男性が相手のときには頼りたいと考えることもあります。
水商売の経験がある
男性との恋愛や駆け引きに疲弊してしまっている女性バイセクシャルの中には、その男性の扱いの上手さや恋愛経験を生かして、水商売をしたことがあるという人も多いでしょう。
お店に来る男性客を手玉に取るのはお手の物ですし、さまざまな恋愛を経験してきていることから、客の相談や恋愛話に乗るもの得意です。
中には、女性バイセクシャル専用の水商売もあり、そういった場所で働くことで、初めて自分らしく働ける場所を見つけたという人もいますよ。
魔性の女とはどんな意味?男性を虜にする特徴15選&落とし方も解説男性のバイセクシャルの特徴
女性のバイセクシャルは、ある程度分かりやすい特徴があります。
では、男性のバイセクシャルの特徴はどのようになっているのでしょうか。
ここからは、男性バイセクシャルにスポットを当て特徴を見ていくことにしましょう。
女性の扱いが上手
女性のバイセクシャル同様、男性のバイセクシャルは女性の気持ちが理解できるという特徴があります。
女性を好きになる男性の気持ちも理解でき、さらに男性を好きになる事もあるため、女性の立場や感情もよくわかるため。
ですから、女性の扱いが上手で、男性特有のいやらしい感情なしに女性に優しく接することもできるでしょう。
このことで、女性の方が脈ありと勘違いしてしまうことも少なくありませんが、当の本人は全く下心も恋愛感情もないというケースが多いものです。
女性からは男性らしく見られたいと思っている
自分がもともと男性であるため、女性からは男性らしく見られたいという感情が。
女性をどうにかしようという下心がなくても、もともとの性別とは異なる女性からは、男らしく見られたいと思っているのです。
細マッチョ
芸術肌で見た目や体型に非常に気を使っているため、男性バイセクシャルのほとんどが細マッチョという体型をしていることがほとんど。
太っているバイセクシャル男性はいないと言っても過言ではありません。
ぽっちゃり・デブでも結婚したい!婚活を成功させる秘訣は?美意識が高く繊細
また美意識が高く非常に繊細なため、キレイ好きで清潔感あふれる男性だという事も言えます。
ファッションに気を配り、部屋や持ち物もきちんと整理整頓できているでしょう。
短髪でもみあげを伸ばしている
バイ男性の多くは、髪型は短髪、さらに立派なもみあげをしています。
髪も、もみあげもきちんと整えられていて、非常に手入れが行き届いている印象。
短髪は清潔感を維持し、恋人に嫌われないようにするため、さらに自分でもきちんとした身なりをしていたいという気持ちから、ケアしやすい髪型を好んでいるのです。
清潔感のある男性はモテる!婚活に成功する身だしなみの特徴とポイント「ホモ」「オカマ」という差別用語に対して敏感
「ホモ」「オカマ」などの差別用語に対して、あからさまに嫌な顔をするというのも男性バイセクシャルの大きな特徴。
こうした用語に敏感な理由としては、自分が性的マイノリティであることから、差別するような言葉は許せないと考えているから。
異性愛者からしてみれば、こうした言葉は何気なく使ってしまうようなものですが、LGBTの一人であるバイセクシャルにしてみれば、かなりショッキングな表現となるのです。
下着にこだわりがある
女性が勝負下着を持っているのと同じように、バイセクシャル男性も下着にこだわっている人は多く見受けられます。
コレクションのようにして集めているという人も多く、ブランドや形状に異常なこだわりを持っているというケースも。
下着にこだわっている男性バイセクシャルは、好きな相手からセクシーに見られたい、愛する人に素敵だと思われたいという、女性と同じような考え方を持っていて、女性が少しでもキレイに見せたいと思うのと同じ感情を抱いているのです。
バイの男性の中には、女性が恋人である男性の好きな女性になりたい、彼氏色に染まりたいという願望と同じ願いを持っている人も多いでしょう。
下着にこだわりを持つのは、このように恋人の好みや趣向に合った自分になりたいという恋心からきているのです。
女性が感じる男の色気とは?色気のある男性になるための方法と特徴!苦い女性経験がある
過去の辛い女性経験から、バイセクシャルになるという人も珍しくありません。
これは、男性バイだけでなく女性バイにも共通して言えることですが、異性とのつらい経験からスイッチが入ることもあるのです。
幼少期から男性も女性も両方愛せると気が付く男性バイもいれば、女性経験が悲惨だったことがきっかけで、男性女性ともに愛することができるようになる人もいるでしょう。
特に男性の場合、女性との辛い経験をいつまでも引きづってしまう人も多く、気持ちを分かち合える男性バイと出会った事で、バイという性的趣向に目覚めたという人も多いのです。
バイセクシャルあるある!バイセクシャル診断
本当はバイセクシャルであるのに、まだそのことに気が付かず、人生が上手くいかなかったり、恋愛しにくいと感じている人も少なくありません
ここでは、「もしかしたら自分はバイセクシャルかもしれない」と感じている人のために、バイセクシャル診断を紹介していきます。
下記の項目の中に、思わず「あるある」と感じてしまう項目がある人は、バイセクシャルの可能性大。
自分に当てはまる項目が見つかったら、バイセクシャルかもしれないと性的趣向を見つめなおしてみる必要があります。
また、自分の周囲の人や友人知人でバイセクシャルかもしれないという人がいる人も、ぜひ診断してみてください。
自分の性の趣向を知ることで、今よりももっと生きやすくて充実した人生を送ることができるかもしれません。
- 同性なのに、ふと肌に触れただけでもドキドキしてしまうことがある
- 好きになる相手は中性的でスリムな人が多い
- 同性でも、仕事ができるカッコいい人には憧れてしまう
- 落ち込んでいる相手は、男性でも女性でも抱きしめてあげたいという感情に駆られる
- ふと気が付くと、同性をじっと見つめていることがある
- (男性向け)ホットパンツやぴたっとした短いパンツが好き
- (女性向け)女性に好きになられたことや告白されたことがある
- 異性に対して全く性的目的や打算なしに優しく接することができる
バイセクシャルをカミングアウトしている有名人とは?
一昔前であれば、バイセクシャルという事がバレてしまうと、周囲から差別的な目で見られることもあったでしょう。
しかし現在では、自らバイセクシャルという事を周囲に知らせ、堂々と人生を楽しんでいる人も多くなってきました。
実際、有名人でも自分がバイセクシャルで男性も女性も愛せる事、人が人を好きになるのに性別という境界線を意識していない事をカミングアウトする人が増えています。
バイセクシャルの人にとっては、有名人が勇気と信念をもって堂々とバイセクシャルだとカミングアウトするという行動は、非常に勇気づけられ自信につながると言えるでしょう。
ここでは、バイセクシャルを自らの口ではっきりとカミングアウトした人の中でも、特に名の知れた有名人を紹介します。
男性有名人
男性有名人がバイセクシャルをカミングアウトするのは、女性が同じことをするよりもはるかに勇気のいる事だと言えるでしょう。
そんな中、自分の在り方に自信を持ってバイセクシャルをカミングアウトした人は以下のような人がいます。
- カズレーザー(お笑い芸人)
- 江頭2:50(お笑い芸人)
- 田中ロウマ(歌手・舞台俳優)
女性有名人
昨今、女性有名人が、自分がバイセクシャルだとカミングアウトする人が急増。
みなさん、堂々と自分の性的マイノリティを主張し、自分の愛したい人を愛するという意思を貫いているのです。
女性有名人でカミングアウトした人は非常に多いのですが、その中でも良く知られていて人気のある人を紹介していきますね。
- レディ・ガガ(アーティスト)
- 壇蜜(グラビアアイドル)
- 鳥居みゆき(お笑い芸人)
- アンバー・ハード(女優)
- アンジェリーナ・ジョリー(女優)
まとめ
バイセクシャルは、同性を好きになる事も異性を好きになる事もできるため、恋愛対象が非常に広く経験も豊富だと言えます。
しかし、普通の異性愛者にしてみれば、バイセクシャルを好きになってしまうと後々さまざまなトラブルや悩みを抱えてしまうこともあるでしょう。
好きになる相手がバイセクシャルかどうかは、見た目や行動である程度分かることもあります。
自分の好きになる相手がバイセクシャルかどうか、しっかりと見極める目や知識を持つという事も、理想的な恋愛をする上では必要だと言えるでしょう。