家庭問題評論家でテレビなどでもおなじみの池内ひろ美さんの著書「とりあえず結婚するという生き方 いま独人女性に考えてほしい50のこと」がきっかけで話題となっている「とり婚」。
先のことを心配したり前進できなかったり、あるかないかわからないことを不安に思うよりかは、いい人がいたらとりあえず結婚してみるという、先の未来へ踏み出す考え方を支持する人が増えています。
今回は、そんな注目のとり婚についてメリットやデメリット、とり婚に必要となる心構えなどをご紹介していきます。
とり婚とは？
とり婚とは「とりあえず結婚してみる」の略で、これまでの婚活の常識を覆すような斬新な意見として多くの人の注目を集めています。
池内ひろ美さんは自身の著書の中で、特に女性の最も深い後悔が「結婚しなかった、子供を産まなかった」という点だと書いています。
しかしこればかりは、年齢を重ねてしまうとどうにもならない事柄であり、取り返しがつかない、やり直しがきかないことです。
そうやって後々後悔することがわかっているのだから、とりあえずでも結婚してみる、その後のことは結婚してみてから考えるというスタンスが、今広く支持を集めているのです。
とにかくとりあえずは結婚する、そして結婚生活を共にしていく中でお互いのことを理解していくという、まずは一歩踏み出す結婚手段と言えるでしょう。
契約結婚ってどんなもの？メリットや注意点、婚前契約書の書き方を解説！とり婚が人気なわけは？
現在の世の中は情報社会。
たくさんの情報を簡単に入手し、事前にあらゆることを知り、ある程度の前提条件を確認したうえで行動をするという人がほとんどです。
婚活においてもその傾向は顕著に表れていて、婚活する前に婚活は効率的なのかどうかを調べる、結婚する前に結婚したらどんな生活が待っているかを調べるといった具合です。
こうして事前にあらゆる事をネットである程度検索して、予備知識を持っているのは悪いことではありません。
しかし「先入観で物事を判断してしまう」「誤った情報を鵜呑みにする」「人の意見に左右されてしまう」などという問題に気がつかない場合もあるでしょう。
とり婚はそんな現代人の常識を覆す婚活方法として、結婚の手段としてたくさんの人に支持されているのです。
とり婚は「まず一歩踏み出す」「とりあえず行動してみる」「後悔する前にやることをやっておける」として、人気が高まっている婚活方法だといえるでしょう。
誰でもいいから結婚したいという気持ちは危険がいっぱい！とり婚のメリットデメリットをご紹介
ではとり婚にはどんなメリットやデメリットがあるのかについてご紹介していきましょう。
とり婚は結婚という形を最優先させ、その後結婚生活の中でお互いのことを知っていくというスタンスを取ります。
そんなとり婚には、思いもよらないメリットもありますし、やはりいきなり結婚するというリスクから生じるデメリットもあります。
とり婚のメリット
まずはメリットですが、これは結婚してみなければ得られない、とり婚だからこそ感じることができる幸せが非常に多いといえるでしょう。
とりあえずとはいえ、結婚してみて初めて感じる幸福の瞬間、結婚しなければ感じることができない魅力がたくさんあるのがお分かりいただけるでしょう。
婚期を逃さずに済む
まず最大のメリットは、やはり婚期を逃さずに済むという事です。
結婚せずに後で後悔して取り返しがつかないと嘆くよりは、結婚適齢期に思い切って結婚してしまった方が良いという考え方の方が、ずっと前向きな人生を歩むことができるでしょう。
婚期を逃して結局結婚できないという人が多い中、とり婚は結婚適齢期にとりあえずでも結婚できるという大きなメリットがあります。
結婚適齢期っていつ？結婚適齢期が婚活をスタートするきっかけに！結婚のことで悩んだりしなくて済む
とり婚で結婚するという事は、結婚についてあれこれ悩むこともかなり少なくなります。
婚活相手の職業や年収、身長や見た目、離婚歴や家族構成。
婚活をしていると常に気にしていなければならないことはたくさんあります。
しかしいい人がいたら、あまり細かいことを気にせずに、とりあえず結婚してみるというとり婚の場合、そういった事に悩む期間が非常に短くて済むのです。
とり婚はそもそも結婚できるかという悩みも捨てることができ、かなり精神的プレッシャーが軽くなる婚活方法だといえるでしょう。
結婚相手に求める条件と妥協した条件のランキングを発表！2022年版考え方が柔軟になる
「家庭を持ってからでも遅くない」という柔軟さ、結婚をしてからお互いを理解し知っていくというとり婚は、婚活に対する考え方や見方自体も変えてくれる婚活方法です。
お見合い結婚が多かった昔の日本では、今のとり婚のような結婚の形がほとんどでした。
しかしそれでも幸せになる人のほうが多く、とり婚をしたからと言って一般的な結婚と何ら変わらない結婚生活を手に入れることもできるのです。
とり婚はむしろ、日本人の結婚の形の原点を大切にしながらも、現代人の新しい結婚への考え方を開拓した婚活方法だといえるのではないでしょうか。
お見合い結婚のメリットとデメリット！恋愛結婚よりも幸せになれる？人生設計通りに生活できる
とり婚は、何歳までに結婚したい、何歳までに出産したいなどの人生設計を現実のものとできる結婚とも言えます。
人生設計通りに結婚からスタートを切ることができ、思い通りの年齢で結婚することによって、その後の出産や育児、マイホームや預貯金などの計画も非常に立てやすくなっていきます。
婚期を逃すことなく結婚することで、その後の人生設計も夢に描いたとおりに進めていく確率を向上させることができる方法です。
とり婚のデメリット
とり婚にはいくつかのデメリットや注意点もあります。
とり婚は相手のことを良く知らないまま結婚するため、それが原因で生じるすれ違いや、周囲の理解のなさなどがあだになる場合もあるでしょう。
結婚して相手と合わないというリスクもある
とりあえず結婚してみた相手と性格や価値観、そりが合わないというリスクもあることを理解しておく必要があります。
現代のとり婚という婚活方法の場合、昔の日本のお見合いや許嫁による結婚の形よりかは、ある程度相手のことを知ってから結婚することができます。
しかし結婚してみてからどうしても相手の許せないところや癖が気になる、相性が合わないという場合もあり、破談になるというケースもあるという事は事実です。
しかしある程度の相手のデータや条件がわかるため、実際にはとり婚でも結婚してよかった、躊躇や心配ばかりしていて結婚できないよりはずっと前に進めたという意見が多く、結婚相手と合わなかったという意見は少数派になっています。
周囲の反対が強い
周囲の反対が強いという点も、とり婚でよくある悩みの種ということができるでしょう。
とりあえず結婚してダメだったらどうするのか、とりあえず結婚するのでは上手くいかないのではという、周囲の心配や不安が重圧としてのしかかってくることもあります。
ですが、この周囲の反対についても、心配ばかりしていて全然結婚できない、相手を選びすぎて婚期を逃してしまった場合、周囲からはさらに結婚についてとやかく言われることになるでしょう。
「結婚はまだ？」「相手はいるの？」「いつ結婚するの？」「早くしないと子供を産めないわよ」などと、結婚せずに永遠に言われる小言よりはずっと気にならないということは間違いありません。
シングルハラスメントとは？「まだ結婚しないの？」に対する答え方や対処法とり婚に必要な心構え
とり婚をするにあたっては、必要な心構え、モチベーション維持のために心がけておきたいことがあります。
とり婚を現実のものとするために必要な事とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
とり婚はとにかくポジティブさが大切
とり婚は、結婚という人生の一大イベントを遂行するために、通常の婚活よりもさらに一歩前進した積極的な婚活方法です。
そのため、とり婚は常にポジティブさを要求されることになるでしょう。
不安や心配ばかりしていては、結婚したくても婚期を逃してしまいます。
結婚して絶対に幸せになるという強い意志、前向きな気持ち、何でも良い方向に考えるポジティブさがあると成功への道のりもグッと近くなります。
選択肢の一つとしてとり婚はアリ
婚活には色々な形がありますが、とり婚だけにこだわらずに、さまざまな出会いを求める婚活をしながらも、とり婚を同時進行で考えるようにしましょう。
とり婚だけにこだわって、とにかく誰でもいいから出会った人と結婚するのではなく、いろいろな人との出会いを経験し、さまざまな方法の婚活の中からとり婚の相手を見つけていくようにするのがベストです。
まとめ
とり婚は一見婚活の最終形態、破れかぶれに結婚するというイメージを持っている人もいます。
しかしとり婚は、婚活をしていく中で、この人だと直感した人とまずは幸せの形を作ってみるという、非常に前向きで成功率の高い婚活方法となっています。
いつまでも二の足ばかりを踏んでいて結局結婚できなかったという事態を回避することができますし、結婚してみて得られる幸せにとり婚をしたからこそ気付いたという人も大勢います。
とり婚でとりあえず結婚するという形であっても、幸せの形は人それぞれ、自分の直感を信じて、とり婚も婚活方法の一つとして効率の良い婚活ができるように工夫してみましょう。